ホンダがフェルミン・アルデグエと接触

アンドラで活動を共有する機会があるアレイシ・エスパルガロが16歳年下のフェルミン・アルデグエを称賛

スピードアップに所属して、チームオリジナルのボスコスクロを駆ける18歳のスペイン人ライダー、フェルミン・アルデグエは、第9戦イギリスGPで2番グリッドからキャリア初優勝を挙げ、第17戦タイGPで3度目のポールポジションから2勝目を飾り、総合6位に浮上した後、マルク・マルケスの後任を探すホンダ・レーシングから接触があり、ファビオ・ディ・ジャンアントニオを含めた複数の候補の1人であることを第18戦マレーシアGP開催前日に明かした。

フェルミン・アルデグエと行動を共にする機会があるチャンピオンシップ最年長34歳のスペイン人ライダー、アレイシ・エスパルガロは、「フェルミンは準備ができている。非常に速い。過去のレースで速さを証明した。彼のライディングスタイルは、ファビオ・クアルタラロを思い出させ、それはプレミアクラスに行く手段だと思う。」

「彼がホンダに加入できそうなので、僕に質問していると思うけど、質問は間違っている。彼が僕のアプリリアやペッコ・バグナイアのドゥカティに乗る準備ができているか、それともホンダに行く準備ができているか、それは別のこと。」

「彼はまだ18歳。精神的には、まだ準備ができていない。技術的には速く、『MotoGP™』でも簡単に速く走れると思うけど、まだ競争力のないバイクと格闘するための精神的な準備ができているかどうか分からない。」

「彼から意見を求められなかった。それは非常に難しい答えなので、質問してくれなかったことを嬉しく思うけど、チャンスを掴めと言っただろう。ファクトリーだ。しかし、2024年には、ほぼ全員の契約が終了する。その時までにチャンピオンになって、昇格することができるだろう。しかし、1年か2年以内に、ホンダが再び勝てないと誰が言えるだろうか。だから、彼にとっては非常に難しいこと。」

「僕ならオファーを受け入れるけど、キャリアにおいて、多くの間違いを犯したので、それ例に該当するかどうか分からない。辛抱しなければいけない。彼はまだ18歳。今回のチャンスを逃したとしても、将来には2~3回のチャンスが得られるだろう。」

「彼はいつも1人で行動し、誰かに従うことがない。通常、若手には、このようなことは見られない。これはとても重要なこと。精神的には、まだ成長できると思うけど、とても強いと思う。彼のライバルたちは全てカレックスを使用する。違うバイクを走らせる場合、それは簡単ではなく、勝っていること、劣っていることが、バイクが原因なのかライダーなのか分からない状況に陥る可能性があり、そうした状況を理解し、乗り越えることは難しいけど、彼ならできる。彼は乗り越えて勝つことができ、さらに、チームメイトに対して大きな違いを見せていること。これは精神的に強いことを示す」とフェルミン・アルデグエを分析した。

フェルミン・アルデグエのプロフィール

2018年に『ジュニアGP™世界選手権』の1カテゴリーであり、『ヨーロピアン・タレント・カップ』に初参戦。1年目総合10位。2年目はイサン・グエバライバン・オルトラホセ・アントニオ・ルエダダビド・アロンソディオゴ・モレイラらと優勝、表彰台争いを繰り広げて総合3位に進出。

2020年、『Moto2™欧州選手権』とレースを共有した『ストック600』に参戦すると、全11レースで8勝を挙げてチャンピオンに輝いたが、それ以上に『Moto2™欧州選手権』のライダーたちとバトルを展開して、多くのレースで1桁台に進出。

2021年にスピードアップのジュニアチームから『Moto2™欧州選手権』に参戦すると、オープニングレースから9連勝を達成。残り2レースは、チームメイトのアロンソ・ロペスに続く2位となったが、タイトルを獲得。

同年には、第6戦イタリアGPに負傷代役として、若干16歳で世界デビューを果たし、8戦に参戦。最高位は第13戦アラゴンGPの7位。

スピードアップとの間で2022年から2024年末までの3年契約を締結し、チーム内昇格という形で『Moto2™』への参戦を開始。第3戦アルゼンチンGPと第18戦オーストラリアGPでポールポジション、第18戦オーストラリアGPと最終戦バレンシアGPで4位を獲得し、1年目は総合15位。

参戦2年目となった今季は、参戦37戦目となった第9戦イギリスGPでペドロ・アコスタ(18歳4日)、マルク・マルケス(18歳87日)に次ぎ、ダニ・ペドロサ(18歳202日)、ホルヘ・ロレンソ(18歳326日)、ファビオ・クアルタラロ(19歳58日)、マーベリック・ビニャーレス(19歳91日)、富沢祥也(19歳122日)、バレンティーノ・ロッシ(19歳131日)を上回る史上最年少3番目の初優勝(18歳と123日)を挙げた。

 

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